手作り風車の部屋 〜竹と布で作るやさしい風車〜 2005.03.07
竹は風にしなり、布は風を包む。
その土地で手に入る身近な材料を使って風車を作ってみる。
竹と布が屋根の上で回っているのを想像ください。。
トルネード風車 2006.03.07
風の流れを邪魔せずに、受け流すような形で
それでいて風を受ける面積は広い、というイメージを形にしたのがこの風車です。

まず右のようなモデルを使ってなんとか回ってくれることを確認してから実際に作ってみました。

受け流すので風下に羽が回る用に作ってます。

これは汚れた河川にたくさんこのような浄化用の風車ができたら面白いんじゃないかと想像しながら作りました。
羽の回転はギアで垂直にもっていき、柱の中はワイヤーが回転をつたえます。
柱の下には現在は何もつけてませんが、水をかき回す水車をつけられないかと、ぼんやり考えてます。

風車の部分の材料は竹とポリエチレンシートです。専用接着剤で整形しました。
フォーカイト風車の改造 2006.03.07
改善点
1.風の向きで方向を変える
これについては、モーターの電気を下に伝える方法についてあれこれ考えた結果
・モーターの線はそのまま下におろす。
・風車の向きをゆるいバネである方向に戻るように設定する。
ということでなんとかなるのではないかと試しにやってみることにしました。

2.羽を変える
・糸で縫わずに、ポリエチレン用の接着剤で加工してみました(ちょっと心配)
・羽が折れ曲がらないように真ん中に竹の支柱を入れる。これは西洋ダコにより近づいたことになります。

材料は竹とベニヤに塗装をしたものです。
1年間使用して・・

台風や風の強い時もそのままさらしていましたがなんとか形は壊れずにいてくれました。
竹そのものと竹を組むタコ糸と木工用ボンドは塗装をした状態で、強度十分もつことがわかりました。

問題点としては
1.風の強い時にバタバタ音がうるさい
 →夏ごろ羽の中央を畳むように織り込んで、羽の遊びを小さくして音を小さくしました
2.一部の羽の端がほつれてきている
3.一部の羽の中央付近に穴が開いているところもある
 →布が曲がったり良く動くところは傷みがはげしいようです。
フォーカイト風車(4つの洋タコの風車) 2005.03.02
フォーカイト風車(4つの洋タコの風車)
と名づけました



self build windmill:


4_Kite_Windmill

西洋タコのような形
竹のしなりで強風は逃がす

家の壁つたいに設置したので、固定式にしました。風車の方向転換はしません。

最初は木製プーリーを使って伝達させましたが、今はモーターに直付けしてます。

この写真で大きさがわかるでしょうか


はじめは、冬場の温水器(これまた手作り)の補助用にならいか、と考え出したのが始まりです。

特徴
強風になるとくの字の竹の部分が後方に曲がり、風を受け流してくれます。
前方からの風も、後方からの風も同じ方向に回転します。

この風車は西洋タコとお店の前によくあるのぼりからヒントを得ました。
西洋タコはよく風を受ける。のぼりは強風でも壊れない。
最初は強度を考えて下にあるように田の字の骨組みで途中まで作りました。
でも結局、竹のしなやかさと強さを信じてこの形にしてみました。

材料
竹(壊れた”すだれ”の上下の竹の部分を使いました。廃材利用)
木(支柱とモーターとの連結部分)
タコ糸(竹の骨組み固定用)
ビニル糸(羽の取り付けぬいとり用)
モーター(柿田さんから譲り受けたすぐれもの)
ビニールシート(紫外線カット仕様)
木工用ボンド
屋外用塗料

強度
作って仮設置した2月の後半にひどい風の日(春の嵐?)があり、一晩中強風が吹いてましたが、壊れなかったので安心しました。
夏の台風まではこれで安心です。(布の端がほつれたので折り返し縫い上げました)

考察
不安定な風で温水を作りエネルギーをためることはいい考えだと最初は思いました。電圧が安定しないモーターの電圧を熱に変換するのも効率的だと思いました。
実際にモーターは風で回りますが小さなペットボトルの温度を上げることはできそうにありませんでした。
考えてみると電気製品でお湯を沸かす、ということはいちばん電気消費量が多いわけで、それを風で代用させるのには実際的には無理があるようです。
モーターを経由せずに摩擦熱を直接利用できればもっと効率はいいかもしれませんがいい方法がわかりません。
台所排水の浄化のためのばっき(空気送り)用として空気ポンプを付けたりするのがいいのかな、と今では考えてます。
そして今は暫定的に自転車ランプにつないで、時々灯る光を楽しんでます(笑)。

■お湯を作るのに夜間電力やコジェネレーションの廃熱がいわれてますが、一番手軽でエコな設備は太陽熱利用だと思います。
ソーラークッカーなどにみられる集光タイプの温熱器もあわせて各家庭で利用できるようになるといいと思います。
試作風車の羽


←これは竹からそのまま切り出した風車の羽。なかなか格好よくて好きです。


これは、上の風車の直前まで組んでいた田の字骨組みです。四角い布を貼っていけば風車は出来上がります。
これも”すだれ”の竹から作りました。
模型: 割り箸とつまようじとダンボール、紙で簡単な模型を作り、当たりをつけました。

これがいちばんよく回りました。
これが上の風車の原型となります。
強風の時にどうするのか?
強度をどうやって確保するかが問題で、ちょっと実際作り出すまで右上の田の字タイプを作ってました。

サボニウス風車:
最初にこの模型を作ったのですが、よく回ります。楽しいです。そのうちこのタイプも作ってみようと思います。
これは、各家の壁に付いていても違和感なく、一般的な風車タイプより安心して見ていられると思います。

その他1
よく大型風車に見かける羽の形に似せました。

その他2


と、まあ、まだまだ課題はあるのですが、風車の日曜大工熱が一段落したので、この報告をさせていただきます。

参考にさせていただいた自作風車ページです。(検索してもそんなに自作風車のページはないので参考になると思います):
http://ww1.tiki.ne.jp/~mamoru-y/fuusyamokuji.htm
http://www5d.biglobe.ne.jp/~daiq/sub2.htm
風車とは関係ないですが非電化のページも刺激的でおもしろいです。
非電化工房