叙情派ひとつ3号

2003年7月発行、A5、116P、100部

ボクらは美しい共鳴を夢見ている
ときどき古ーい曲を思い出して自転車で口ずさむことがありますが、そんな時にボクは、その曲を作った人に
「今ここであなたの曲を歌っているんだよー」 と伝えたくなります。

作品というさざなみは、時間と空間をこえて人の心をゆらします。

先日の新聞に、田舎でひっそり暮らしてると時代や社会に取り残された気がして不安になる、という方がおられるという記事を読みました。
会社や学校あるいは社会や家庭で、自分の居場所を感じなかったり自分の存在価値を感じない時はつらいでしょう…。

それはちょうど波ひとつない広い海原にひとり漂っているイメージでしょうか。

作品を作ることは、さざ波を立てること。
作品に出会うことは、そのさざ波を受け取ること。

…よろこび、怒り、悲しさ、楽しさ…
いろんな心のゆらぎを感じ、また表現して、それらのやりとりは自分自身を確認することにもなるのでしょう。

いっぽう暴力という波をたてて自分の存在を示す人もいるようですが…。
そういう形でしが自分を確認できないのなら、哀れむべきことです。
そういう荒波ではなくて…

ひととき美しいさざなみの共鳴のなかに自分の身を置けたら、と思います。

「ひとつ」は小さな波ですが、遠くに深く届く波になれればいいな、と思います。

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