叙情派ひとつ5号

2005年7月発行、A5、100P、100部

作品の永遠性
以前、作品には永遠性が必要だ、ということを助言いただいたことがあります。
それは時代に流されない、ある種の真実という部分を作品に入れていく、ということではないかと自分なりに思うわけです。
大げさなことじゃなくてもいい、自分が生活している中で心に残っている出来事、それが何故心に残ったのかを含めて表現できたら・・・。
誰の心の内にも生命の宇宙が広がっており、その深いところに沈んでいたもの、それはきっと人間の持つ根源的な感情であり、そこからある種の真実をつむぎだせるのではないかと思います。
その表現手段として時には想像の世界を使い象徴的に表現する場合もあります。
大切なのはその心の動きは本物か? どこからか借りてきたものではないか?
ということだと思います。
その真実らしさが作品に永遠性のカケラを添えてくれるのではないでしょうか。

作者の体験に基づいて脚色されたであろうマンガ作品を何度か読む機会があり、いづれもその作者のそれまで作品とは違った面白さを感じました。
人のおしゃべりも、新聞で読んだ内容を話している時より、その人の実体験の話の方がおもしろい事が多いような気がします。
実体験からきた話の面白さには、きっと小さな真実のカケラがついているのです。

色あせていく現実と、それに逆らおうとする作品制作と。
作品があなたにいつか出会って、そのとき少しでも心に残るように・・・ 
そのため作品に永遠性を添えていく。ちょっとロマンチックな想像です。

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