~ 心に小箱を ~
人は生きている間に いろんな人から影響を受ける
そして思わぬ人へも影響を与えることがある
今キミがなにげなく発した言葉が
遠くで聞いていたボクの心の端っこに
ひっかかる
キミがうらみをこめて発したものは
ボクの中にそれが広がる
キミが楽しさをもって発したものは
ボクの中にそれが広がる
どんな気持ちが生まれるかなんて
コントロールできないだろう
けれど…たとえば
心の中にちいさな小箱を持とう
その小箱の中には大切なモノを入れておくんだ
嵐が何度もきたら
きっとその小箱は消えそうなくらいに
小さくなるんだけど
見失わないように、忘れないように持っていよう
そして寝る前の静かになった一瞬だけでも
そっと開けて中を見るといいんだ
その小箱の中の光をみると
きっと少し安心するんじゃないかな
ボクはマンガで
その小箱のかけらを少しでも形にして
誰かに見てほしいと思ってるんだ、きっと
それがボクがマンガを描く理由だったりするんだと思う
そりゃあ、悪魔の小箱なんてのもあるんだろうけど
ちょっと取り出しにくいところに置いとくんだよ
そうするとすぐに小さくなって
そのうち見つからなくなるから
人は生きている間に いろんな人から影響を受ける
そして思わぬ人へ影響を与える
きっとそうなんだ
だから
歳をとったり、心がすりへったりしても
小さな小さな小箱は大切にもっていたいな
そして「ひとつ」の作品たちは
キミの小箱のそうじができたりなんかするんだったら
うれしいな …そうだといい
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