・マンガやイラストでこれまで主に描いてきた少女像の造形の蓄積を立体に置き換えるとどうなるのか?やってみました。
・壁掛けできる立体にすれば置き場所にそう困らないだろうということもあり、木の板に立体を盛っています。
・当初は張り子のお面などもできないかとやってましたが、うまくいきませんでした。
・作ってみて思うのは、ある世界観を形にする、という部分はマンガやイラストと同じ感覚でした。
・小さく作るのは自分は苦手である事が分かりました。逆に大きめに作ると指先の感覚だけで目鼻、頭部の形を確認しながら制作できるのはおもしろく新鮮だった。
・絵を描く時以上に骨や筋肉の存在を意識せざるを得なかった。けれど、本物っぽさの追求ではなくて、独特の立体形状を目指す必要を感じた。これもマンガやイラストの制作と同じ気がする。
立体モノの制作への経緯:
・30年ほど前に一度、紙粘土の人形を作ろうとしたことがある。市販の人形の目や紙を東急ハンズで買って。頭部を制作してイメージ通り作れなかったのでそこで終わっていた。
・2018年になって小さな平面多層絵画を作ったが、あくまで平面の絵の良さを生かすための半立体モノだった。
・材料に関しては相方が美術学生の頃の石膏(硫酸カルシウム)、膠、胡粉(炭酸カルシウム)が残っていたので、とっかかりやすかった。
また、以前ダンボールと洗濯糊で紙粘土を作り、室内の不要な穴の補正のDIYした時に割といい感触があった。
・2018年初めにミシャ展を堺市に見に行った時に、多くの二次元絵画の中に一点だけ女性の立体胸像があり、その事も頭の端にあった。